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昨年1020日(日)、令和に入って初めての菊友会大会がホテルグランドパレスで開催された。昨年は菊友会創設90周年を迎えた節目の年に当たり、その記念事業として菊友会では新たに森大作氏(中11)の書体文字で表現された菊友会旗を制作した。

菊友会の前身は1929年(昭和4年)4月に設立された「第一東京市立中学校同窓会」であり、1回生184人の卒業と同時に発足した。この市立一中同窓会では、今でいう菊友会大会に当たる総会の初会合を1935年(昭和10年)小石川植物園で開催した。その後は1937年(昭和12年)に勃発した日中戦争(かつては日華事変と称す)から太平洋戦争の変転極まりない時代に遭遇し、本来の同窓会活動を行う余地など無く、中断したまま終戦直後の混乱期に至った。

このような状況下で当時の教員、卒業生等の発声で同窓会組織を再建しようという機運が高まり、1953年(昭和28年)に同窓会が復活した。会の名称は校章の菊にちなみ、「菊友会」と定めて同年6月に菊友会の第1回総会を母校において盛大に開催し、活動の第一歩を踏み出した。初代会長には会の基礎作りに尽力した福田英雄氏(中1)が推挙され、初代としての重責を全うされた。以後順調に事業活動を行い、今回の大会へと引き継がれてきた。当時の総会出席者数は常時400人から500人であったと伝えられている。

今大会第1部の特別講演は神田尚俊氏(高17)による「遺伝子の進化生物学からみた病気」と題して、遺伝子を用いた病気の予知と治療法の最先端の研究情報を素人にも解り易く説明していただいた。お待ちかねの第2部懇親会は、例年同様の式次第で金子元久会長と来賓による挨拶で進められた。残念だったことは新クラス委員となった中等10回生の新入会員が全員欠席したことです。恒例の福引は第1回大会から継承されてきた行事であり、会員寄贈の景品が出席者94人全員に渡された。改めて寄贈者に御礼申し上げます。最後は校歌・至大荘歌の全員斉唱で会は閉会した。

5年後の2024年には学校創立100周年を迎えることになります。年々参加者数が減少していますが、かつてのように会場探しに困るような大勢の会員の参加を期待します。最後に第7代会長の丸山禮次氏(中7)が学校創立50周年記念誌(1974年)で述べた将来へ向けての展望を記しておきます。「若い会員がもっとも積極的に参画されて、一年一年もっとも実のあるものに育て上げて下さることを望みます。おそらく本年の卒業生は母校創立百年祭にも参列することができるでしょうから・・・・」

(持田悟・高18

10.20

2019

​2019年度菊友会大会を開催
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菊友会発足90周年を記念して制作した横断幕
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金子会長の挨拶
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​懇親会場
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