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​会長挨拶

菊友会会長就任に当たって

 親父(中1回)から聞いていた九段は紛れもなく良い学校でした。自由奔放に高校生活を満喫した九段に、古希を過ぎた今も愛着を感じています。卒業後の5年間、毎夏に至大荘で游泳助手を務め、青い空と海、白い砂、沖が荒れるときも、穏やかなときも、純粋な心で自然と向き合う若人と過ごし、少しは役に立つことができたかと思っています。大学を出て就職してからも幾多の試練に遭遇しましたが、「至大至剛」の精神は、いつもそれらを乗り越える力を与えてくれました。多くの力をくれた九段への恩返しの気持ちを込めて、この度金子前会長よりバトンを受けることにしました。

 昨春来の新型コロナ感染症、変異株も拡大し、日常生活に大きな変化や制約を余儀なくされ、菊友会活動も恒例のイベント中止、会報105号休刊となりました。我々世代には未曽有の経験となっています。母校の生徒も教職員の 皆さんと一緒に未知の状況への対応に挑戦し続けているのが 現状です。会員の皆様にはこの厳しい社会情勢の中、 常に菊友会へのご理解とご支援をいただき感謝に堪えません。皆様が、そして社会が一刻も早く日常を取り戻せることを願ってやみません。

 都立九段高等学校は平成18年度の新入生を最後に千代田区立九段中等教育学校へ と変遷いたしました。楽しく、苦しくもあった至大荘や尽性園、そして教職員の皆さんの熱い心は今も引き継がれています。現 在も菊友会が存続し活動できているのは千代田区への移譲の際に当時の菊友会の会長をはじめとする先輩役員が九段の良き伝統を守るために奔走してくれたお蔭です。ホ ームページで会報69号(平成1471日発行)以降をご確認いただければ当時の状況に触れることができると思います。

 菊友会はすでに90周年を超え、中等教育学校の卒業生は12回を数え、大きな勢力となっています。若い世代の 会員には良き伝統を継承し、新しい伝統を築いていただけることを期待しています。これからも菊友会が母校と共に歩んでいくために、山﨑・村上両副会長と共に、微力ながら貢献していきたいと思います。

 コロナ禍への対応は必須ですが、菊友会として山積する課題への挑戦が続きます。 会員からの期待に応えるべく 伊藤新理事長率いる理事・役員一丸となって活動を推進してまいりますので、会員の皆様には引き続きのご協力・ ご支援をお願いいたしま す。

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菊友会長 原田忠禮(高 21)

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